PCケースのファンのビビリ音

最近、普段使っているPCのファンの音が大きくなってきた。しかもビビリ音のような耳障りな音が、周期的に大きくなったり小さくなったりで、梅雨時の鬱陶しい日々にあっては最低である。周期的に変化するので、クーラーファンのQコントロールが怪しそうだと考えたが、制御そのものは正常みたいなので、ホコリか、あるいは、考えたくないが、虫の死骸とかで負荷がかかって、回転異常と異音がするのではと考えた。

一台目は自作機。ケースはツートップのVIP。おそらく1990年代後半の代物。中身はもともとはP2 BX-400MHzだったものを、2004年頃にP4に変更。電源、MB、CPU,メモリーを交換。ほとんど作り直しと作業は変わらない。それから3、4年ほどでビビリ音がでかくて耳に障るようになってしまった。

早速電源を落とし、スチールラックから取り出す。蓋を開ける。思った通りにホコリだらけである。掃除機でホコリを吸う。黒い奴はいなかった。CPUの冷却ファンにはふわふわのしっぽのようなホコリがついていた。

CPUクーラーをはずす。P4-2GHzのリテール(製品に同梱のもの)品。外し方は、レバーを緩め、フック部分を照明で照らしながら、指でつまんで外側にはずす。これでクーリングユニットははずれる。

クーリングユニットをバラす。ファンを止めているビスをはずし、ファンとヒートシンクを分離して、掃除機、綿棒、ウェットクリーナーなどで掃除する。組立てる時、シリコングリスを塗りなおして取り付ける。

VIPケースのファンもはずして同様に掃除した。フロント部分の分解はちょっと複雑。クサビのようなパーツを使ってあった。これをはずすのだが、シリコンのようなもので固めてあったので、金属ピンで剥がすと簡単に剥がれた。ピンをテコのように使って、このクサビ部品を引っこ抜く。リアのファンはむき出しなのでネジをはずせば簡単に取り出せる。電源のファンは、外から掃除機で掃除し、表面をウェットティッシュで拭いてきれいにした。組立ては逆手順。クサビははめ込んだだけにした。

通電してみる。残念、ビビリ音はまだする。ホコリが原因では無かったようだ。蓋を開けた時に通電して確認すべきだった。調べると、リアのファン(排気用)の軸鳴りが原因と判明。単体で動作させても振動している。このファンを、ジャンクのケースから外したファンと交換。これでビビリ音は消えた。

PCケースを組立て、元の場所に戻す。ついでにその辺りの掃除や配線の整理もする。照明のミニレフランプが熱い。最近はAC100Vで使えるLED電球もあり、大きい口金(E26)のものは興味本位で買ってみたが、このミニレフ用のE17の小さい口金用は持っていない。このレフランプは40Wなので、25Wの手持ちの昼光色のバルブに変えてみたが、やはり熱い。

起動させトラブルがなさそうなので、ハードウェアモニタで温度・ファンの回転数をモニタしながらエージングしてみた。MBはASUSのP4B533。モニターソフトはASUSのPC Probe。

数時間エージングしているが、初めは45度くらいだったが、ここ2時間ほどは42-43度で安定している。室温は28度。CRTが17インチと21インチ。点けっ放しなので、7月初めの梅雨終盤でも肌寒さとは無縁である。

一台目はこれで完了。ファンの音は少し甲高くなったがキーボードを叩く音に比べれば十分静か。次はeMachinesのファン掃除。

次はeMacineのファン掃除。こちらは頻繁にファンの回転が高くなり、そのファンの音がうるさいのである。タスクマネージャーのパフォーマンスのパラメーターを見ると、ファン音が大きい時は、100%となっている。ハードウェアモニタでは、温度も61度となっている事が多いようだ。逆に温度が55度付近だと回転も静かだった。

eMacineには封かん紙がリアパネルに貼ってある。ケースを開けるにはこれを破らなければならない。とはいっても、購入直後に既に破ってあるので、気にしないでケースを開けた。ちなみに、封かん紙はカッターでケースの分かれ目に沿ってきれいにカットしてあるので、見た目は特に気づかない外観になっている。前回は手持ちのメモリーを増設したと記憶している。

内部はやはりホコリが多い。掃除機で綿ホコリを吸う。CPUクーラーをはずす。金属製の金具2個のレバーを緩めて金具をはずせばはずれた。シリコンがたっぷり塗ってある。そういえば、インテルのリテール品に付属のシリコンは量が少なくて、中央部分にしか塗れなかったと思う。それに比べれば、celeronの金属トップ全面にしっかりと塗ってあった。クーラーのファンとヒートシンクを分解して、ファンの羽、ヒートシンクの羽の隙間のホコリ、あとは塗ってあるシリコンも拭き取る。

ケース本体のリアパネルのファンもはずして掃除。前面パネルにはファンは付いていない。逆順で組み立てる。シリコンは元々のようにたっぷり塗った。組み立て後、ケースを開けたまま通電して、動作を確認。良いようだ。ケースの空気穴の汚れなどもきれいにして元通りに戻しエージング。最初は温度が61度と表示されてファンの回転が高かったが、すぐ音はしずかになり、30分ほどで43度くらいに落ち着いた。多少は掃除の効果があったようだ。

ハードウェアモニタについて

ASUS、私は「アスース」と発音している、のPC ProbeとHWmonitorという二つのフリーソフトを使っている。eMacineはASUS製ではないのでPC Probeは使えない。HWmonitorでは、センサーチップの名称のグループの下に、エクスプローラー風に電圧などの項目が表示される。おそらく配線されて無いのだろう、マイナスの温度を表示したり、ファンの回転がやはりマイナスのとんでもない数字になったりしている時も見かける。目安位なのか、何か意味が含まれているのか。電圧などはまともに表示されているみたいだ。温度はどこの温度なのかとか、ファンはどっちがどっちとか、不慣れでまあ色々あるけれど、これのおかげで最近のマシンは熱暴走とかしないと聞く。その反面、冷却が不十分だと高温にならないようにCPUの動作を抑えるそうだ。クーリングもある意味、システムアップに貢献している事になる。なんで馬鹿でかいクーラーが存在するのか疑問だったのだが、オーバークロックとかして発熱量が増えるときは、冷却をしっかりしないと、クロックアップした意味をなさないからという事だそうだ。(20080707 AM03:36)