電動アシスト自転車

電動アシスト自転車とは、ペダルで漕ぐ力をモーターでサポートして、坂道など楽に登れるようになっている自転車です。

原付自転車との違いは、ペダルを漕がないと走らないし、時速20km程度までしかアシストされないなどの制限があります。もちろん、免許は不要です。

また、電動アシスト自転車にはモーターの使い方によって、ハブモーター式とセンターモーター式があります。

ハブモーター式とは、前輪にモーターが付いているタイプで、2輪駆動となります。

センターモーター式は、ペダル付近にモーターがあり、ペダルと一緒に後輪の駆動をアシストします。

カリテコバイクというレンタルサイクルには、ハブモーター式とセンターモーター式両方のレンタサイクルがあります。

私は、とある配達で、この両方を使っていたので、その感想を述べたいと思います。

カリテコバイクの種類

モーターの駆動方式の違いからセンター式とハブ式があります。また、制御盤が角型と丸形があります。


ハブモーター式です。前輪の中央(ハブと呼ばれている部分)に黒いモーターが付いてます。


センターモーター式です。前輪は通常の自転車と同じです。写真は とある配達 の途中での一枚です。


センターモーター式で制御盤は角型
(写真はこちらから引用させていただきました。)


ハブモーター式で制御盤は角型。このタイプだけベルトドライブです。
また回生チャージ機能もこのタイプにだけ付いてます。
(写真はこちらから引用させていただきました。)


センターモーター式で制御盤は丸型
(写真はこちらから引用させていただきました。)

制御盤の角型は初期からあるタイプです。
丸形は新しいタイプで、スマホで鍵を開けたりする機能が追加されてます。また、音声案内が出ます。
ハブモーター式はベルトドライブです。センターモーター式はチェーンドライブです。

主な機能

ハンドルのコントローラーで電動アシストのON/OFFや強さを3段階から選べます。
角型は点灯するLEDの数で、丸形はパワー・エコ・オートだったかな。

コントローラーには充電残量が表示されます。
FLは100%、角型は5%毎、丸形は10%毎の表示です。20%を切ると、1%毎になるようです。
カリテコバイクを借りる時、並んだ自転車のコントローラーの電源ボタンを押して、バッテリー残量の多い自転車を選んでました。
「1日パス」なら乗換自由ですが、「時間貸し」だと乗換に165円の初乗り分が追加されます。バッテリー切れでも無料交換はありません。


角型制御盤のコントローラーです。ヘッドライトは自動点灯ですが、コントローラーでもon/offできます。
ハブモーター式は角型しかありません。
ハブモーター式では左ブレーキをかけると回生チャージといって、空走中にバッテリーの充電をしてくれます。
使い方によるとは思いますが、この回生チャージで結構バッテリーが長持ちする感覚がありました。


丸形制御盤のコントローラーです。写真は、返却場所到着と同時に0%になった時のものです。
電源が本当に無くなると、返却操作も出来なくなるらしいのであせりました。新栄を18%でスタート。 笹島は6%だったので余裕だと思ったのですが、名駅の駐輪場所に到着すると、目の前で1%が0%に変わりました。残量が少ないと%の減りも早いようです。
コントローラーの「MODE」と「ASSIST」はどちらも、アシスト力の変更ボタンです。
緑色に点灯している「ECONAVI」は、電力消費が少ないと点灯しますが、あまり気にしてませんでした。


角型の制御盤です。
ハブ式、センター式どちらでも同じ操作方法です。
キーボードがあるので、キーの解除は、暗証番号でも可能です。
スマホで直接開錠はできません。スマホアプリで暗証番号をゲットして、その暗証番号で開錠します。
暗証番号を覚えておけば、何度でもその暗証で開錠可能です。
登録した交通系カード、マナカとかでも開錠出来ます。カードをかざすだけで、その場ですぐ使用開始も開錠も可能です。


丸形の制御盤です。
カードでの利用は角型と同じです。
キーボードがないので、開錠はカードが無いと、スマホアプリから開錠する必要があります。
丸形では施錠するとアナウンスが流れます。日本語と中国語で。夜間だととてもうるさいレベルです。特に中国語の女性の音声はヒステリックに聞こえます。停止出来ないのでしょうか?

利用料金

カリテコバイクの利用は、名古屋だと「1日パス」か「時間貸し」かどちらかになります。

「1日パス」は乗換自由で、その日の23:59まで乗り放題です。名古屋は1650円(税込)で、コンビニで事前に購入します。 有効期限は当日から1年間です。スマホアプリが必要で、開錠はアプリか暗証番号になります。

「時間貸し」は初乗り165円30分。30分毎に110円追加。最大料金があり、8:00-20:00が1320円、20:00-8:00が550円です。
24時間連続して借りると1870円です。初乗り分は乗換えがなければ最大料金に含まれます。
乗換えはそれぞれの時間帯で1回まで最大料金に含まれるようです。
「時間貸し」の場合、施錠するとその都度メールが送られてきます。「1日パス」ではこの「施錠確認通知」というメールは来ません。
返却メールは「1日パス」でも送られてくるので、返却の確認はどちらでもメールで可能です。

乗換えですが、特別な操作はありません。ポートで返却して、次の自転車の利用を開始するだけです。
同じポートで30分以内なら乗換は無料です。変速しないとか何かあったら、同じポートの自転車に乗換えできます。
全く同じポートでないとダメで、名古屋駅でスタート直後に自転車から異音がするので、すぐ近くの隣のポートで乗換えたら初乗りの165円追加されました。
バッテリー切れで乗換える場合は、ポートマップからポートの自転車の充電量の目安が見えるので、それで交換する場所を探してました。
この目安ですが、満表示でも実車は75%だった事があります。そのつもりでいましょう。

回生ブレーキ機能

ハブモーター式には回生ブレーキ機能が付いてます。
左のブレーキを握るとコントローラーの充電残量表示が消え、その場所で丸い図形が回転します。
下りで速度がある程度を超えても回生ブレーキが働くようです。
この回転する表示が出ている間は、前輪のハブモーターは発電機として動作してバッテリーに充電してくれます。
その効果ですが、たしかに効果はあるように感じます。
名古屋だと本山とか覚王山、池下、八事など急坂が結構あります。幹線路から外れるといきなり急坂だったり。
ただ、登りも多いからどうなんでしょう。一度、名大から夜に川名経由の下り基調で栄まで戻った時には回生効果を感じました。
長時間利用していると、多少の効果はあると思っています。

その他の機能

内装3段変速が付いてます。電動アシストの3段とは別です。電動アシスト最大、3段変速を一番軽くすると、歩道橋も登れます。
ワイヤーが固着していて変速操作が出来ない車体もありましたが、何回もグリップを回して変速操作を繰り返していると、復活しました。
普段は一番重いギヤにしておいて、電動アシストは最弱。短い登りはギヤを軽くして通過。 長い登りや急登はアシスト力とギヤの組み合わせで適当に。疲れてきたら、電動アシストを上げる。という使い方をしてきました。

シート高調整が可能です。ハンドル高さの変更はできません。
ペダリングに合わせてシート高を合わせると、前傾が強くなるので、適当な高さに合わせます。
丸形の自転車はシートポストが抜けない構造なので、安心して引っ張り上げられます。
シートは、ハブ式は小さく硬いですが、丸形など新しいタイプは大きく柔らかいです。シート高はハブ式の方が高く出来ます。
自転車を選ぶ時、バッテリー残量もですが、回生充電と硬いシートと、どっちを重視するかも悩みます。

ハンドルロック機能があるタイプもあります。前かごに荷物を入れて駐輪する時に便利です。
坂道に駐輪する時にも重宝します。そんなに硬くないので、うっかりロックしたまま発進しても、カチカチとハンドルは動かせました。

大型スタンドがついているタイプが多いです。小さいのはハブ式の自転車ですが、それでも門タイプなので丈夫です。
コンビニや路上で駐輪する時、前かごだけで後に荷台が無いので、ハンドルロックと合わせ、大型スタンドは安定・安心できます。

ベルは一応ついてます。ハンドルグリップと一体化していたり、ハンドルバーにいかにもという感じで付いていたり。
歩道で我が物顔で鳴らすのはマナー違反だし法規上もアウトですが、危険を避ける為には適時使用してます。

スマホホルダが付いている自転車もあります。が、ほとんど利用していません。使いづらいです。 そのせいか、新しいタイプの自転車には付いてません。

前かごは、大型バスケットがついてます。ただ、ハブ式の古いタイプの前かごは少し小さめです。
カゴが大きいので、すり抜けには注意が必要です。ハンドルからはみ出す事はないので、そう気にする事はないと思います。

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以上は、2022年5月まで3か月使っていた時の情報です。名古屋はシェアサイクルの激戦地らしいので、サービス内容も変化していくことでしょう。 なので、今では違っている内容もあるかもです。そのあたりはご容赦願います。

私の利用方法は、最初にマナカカードで利用登録しました。クレジット払いです。
利用は、当日ポートで自転車を選び、カードをかざして利用開始。充電残量とその後の予定で乗換えたり乗換えなかったり。
返却時には返却確認メールの受信で確実に返却した事を確認してから帰宅。
返却ポートは電車賃の最安を狙いますが、疲れていたら、最寄のポートで返却して地下鉄なども利用してました。
電動アシスト付なので、庄内川を越えた先まで行ったり、東は名二環のさらに東だったり、茶屋ヶ坂から坂道が多い自由が丘を越えて本山へのルートなど、結構自転車で走れるものです。
天気の良い日にしか利用していないし、時間に追われる事も無かったので、サイクリング感覚で結構楽しくライドしてました。また機会があれば利用したいです。

残念なお知らせ:既にご存じと思いますが、カリテコバイクのwebサイトが2022年11月30日23:59で終了になりました。
News

<WEBマイページ終了に関するスケジュール>
@WEBマイページからの新規登録受付終了日時
2022年11月30日(水)23:59

AWEBマイページの終了日時
1:dアカウントにてWEBマイページをご利用のお客様
2022年11月30日(水)23:59
2:上記以外のお客様
2023年2月12日(日)23:59

<WEBマイページ終了によりご利用いただけなくなる機能>
・自転車の予約および貸出
・ご利用明細の参照
・会員情報のご変更
※会員証登録したICカードをお持ちのお客様は、自転車の貸出のみ引き続きご利用いただけます。
※アプリでは上記の機能をすべてご利用いただくことができます。

アプリもアップデートされてました。
WEBサイトでは主に利用履歴のコピー(テキスト)を確定申告のデータとしていたので、アプリの画面キャプチャ(画像)に変更です。集計データとしては手コピーですね。
解除キーとして登録したカードは、元々スマホアプリで登録していたので、引き続き使えるようです。

終了するのは利用操作だけで、シェアサイクルの宣伝ページは残るようです。
スマホ専用になった分、少しは安くならないものでしょうか?

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前輪ハブモーターですが、金属チェーンです。