パソコンにTVチューナーカードを入れて、パソコンのモニターでTVも見たいと思い、システムを検討してみた。
調べてみると、HDMIというキーワードが出てきた。どうやら、このHDMIという規格に対応した製品を使わないと、視聴すら出来ないという。
素直に視聴するには、HDMI対応のモニタ、HDMI対応のビデオカードが必要ということだ。
CPUパワー、電源、排熱など、他に検討すべきこともあるけれど、とりあえずはHDMI対応という事が必要。
■ビデオカードの増設
ATI RADEON HD4550 512m DDR3 PCI-E HDMI/DVI-I/VGA というカードを増設する事にした。PCがロープロファイル仕様なので、対応したものという事で、これになった。もちろんHDMI端子付。他にDVIとDsubとで三つの出力端子がある。オンボードにはHDMIとDVI端子。Dsub端子はケーブルでボードに接続するタイプ。
まず、カードにはPCI規格の金具がついていたので、ロープロファイル規格の金具に交換するために、この金具ははずしてしまう。下の写真は、はずした金具とDsub端子部分。VGA用Dsub端子はコネクタでカードに接続するようになっている。
金具を交換したボードを、マザーボードのPCI-Eのスロットに装着する。写真でわかるが、このビデオカードはFANレスタイプ。夏は大丈夫か?と少し不安。
接続した様子
上の写真のビデオカードの左上のピンコネクタに、Dsubコネクタからのコネクタを接続する。角のピンが1本無いが、その部分のコネクタ側の穴は埋めてあった。逆挿し防止の為の工夫がしてある。
背面のコネクタ側から
コネクタ口が筐体で少し隠れそうだったので、少し隙間が開くように金具を傾けて取付けてみた。コネクタ部分のクローズアップ写真は下。すこし傾いているが、隙間をなんとか確保できた。
なんとか挿せそう
僅かな隙間を確保
取付け金具の下部は固定されない構造なのだが、基盤はPCI-Eコネクタでがっちり固定されるため、あまり動かせなかった。が、この位でも実用上は問題ないと思う。DVI端子は、実際に使用して問題はなかった。
Dsub端子の付け替え
Dsub端子も使いたいので、もう一枚の、VGA用の穴のあいたロープロファイル用の金具に、はずしたDsubコネクタを取付ける。ネジ穴に余裕があるので、コネクタが切抜き穴の真ん中に来るように位置決めしながらネジを締めた。そして、隣のスロットに挿してみた。
背面はこんな感じ
コネクタが届かない
内部でコネクタを接続しようとしたら、ケーブルの長さが足りなくて接続出来ない事が判明。無理やりやればどうかなとは思ったけれど、ここは再検討。
右端のメクラ板に希望が
ケース本体のメクラ板の一枚にVGA用らしい切抜きがある。上の写真でもわかるが、カードに付属していた金具よりも穴の位置が高いので、これなら内部コネクタも余裕で届きそうだ。
金具交換
早速金具を交換する。切抜き部分の板は完全に外すというか折り取ってしまった。
今度は接続可能
これで取り付け終了。今回使用した工具と、余った金具は以下。
使用工具
ミニラジオペンチで六角頭のコネクタ取り付けネジを回したが、本来はボックスの利用が適当だろう。ネジにはキズがついてしまった。銀色のペンみたいなのは、4本爪の小物をキャッチする道具。指が太いので、細かいところはこれでつまんで作業している。
余った金具
取付けが終ったので、ドライバとユーティリティソフトのインストール。最初はATIのHPでそれらしいものをインストールしてみたが動かなかった。結局は添付のCDのCatalystをインストールして完了。HPからのインストーラではドライバがインストールされないみたいだったが、よくわからんかった。まあ、動いたので良しとしよう(その後の詳細は左記参照)。
■地デジチューナーを接続
黒い小箱がチューナー本体
USBタイプなので、接続は簡単。TVはブースターをかまさないときれいに写らない地域なのだが、地デジではブースター無しで十分だった。
チューナー正面の写真
無事に視聴&録画もOK
モニターは I・OデータのLCD-AD241XBという、ワイド24.1インチの液晶モニタ。入力はDsub端子とDVI端子。DVI端子を利用。映像はやや平面的でピントが甘い感じ。ときどきブロックノイズが少し入る。Vista Ultimate Core2 2.13GHz メモリー4G。これでもこんなものなんだ、という思いはある。まあ、見れれば良いので、これで十分といえば十分かな。とりあえず「PCで地デジ」は完了。スペック的にどうかと思う組み合わせだったけれど、なんとかなって一安心でした。