トランスファー ( コンピューター用語 ) Transferデータ転送速度の単位データの転送速度を正確に表現しよう、という趣旨で使われるようになった単位。 「1秒間にデータを1回転送する速度」を1T/sと表現し、トランスファー毎秒と呼称する。(transfer per second) さて、FSBのように、システムのクロック周波数をデータの転送速度の指標として使うことはできるが、これはあまり正確ではない。たとえば、DDRメモリは、クロックの立上がりと立下りの両方のエッジでデータの転送を行う。クロック1Hzの間には立上りと立下りのエッジが1つずつあるので、1Hzで2回の転送が行われる。つまり2T/sとなる。片方のエッジだけで転送が行われる従来のメモリの場合は、1Hzで1T/sである。同じクロック周波数でも転送速度には2倍の差があるわけである。よって、クロック周波数の比較だけでは転送速度の違いがわからないのである。 転送ラインの速度のみを正確に比較する場合には便利な指標であると言える。また、データ幅を乗算することで、単純に転送量の計算が可能なので、クロック周波数などを指標にするより便利だ。 ただ、PCを自作する場合、クロック周波数というのは互換性を検討する時にはまだまだ重要な指標である。外部クロック周波数のような物理層の指標とトランスファーのような実効性能を表現する指標とがそれぞれ独立して存在するのは望ましい事だと思うが、ただでさえ用語の氾濫しているこのカテゴリーにおいては、個人的にはクロック周波数だけで良いと思ってしまう。 参考リンク Wikipedia_USA |
|
|